稽留流産(けいりゅう流産)の記録⑦稽留流産発覚日~流産後のメンタル面

ご覧頂きありがとうございます。

今回は少し前に体験した"流産"についてのお話になります。

デリケートな話になりますので、不安を感じる方や苦手な方は迷わず
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などの対応をしていただければと思います。

同じ境遇の方やそのパートナーの方など、このお話を必要とされている方に少しでもこの経験がお役に立てればと思っております。

それでは、私の流産に関する記録⑦です。

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流産記録⑦稽留流産発覚日から流産後のメンタル面

ここまで稽留流産発覚後から自然排出、不全流産(私の場合は胎盤が残ったため)のため緊急手術をうけた体験をお話してきました。
今回は稽留流産だと診察された日から流産、手術後数ヶ月間のメンタル面(気持ちの変化、精神的ダメージなど)についてお話します。

もちろん個人差があることだと思いますが、この情報が同じような境遇の方の参考になれば幸いです。

稽留流産と診察された直後

・直後は実感がわかず、徐々に理解する。
「心拍が停止している」と伝えられた際は、全く実感がわかなかったです。思考が止まる様な、理解することを拒否しているような感覚でした。とりあえずはやるべきこと(検査・手術の予約など)を坦々とこなし、帰宅しました。淡々と普通にしていないと泣き崩れそうな感覚があり、外ではできるだけ平静を装いました。
帰宅して夫に伝える時になって漸く「本当のことなんだ」と実感が沸きました。

・実感した後、とにかく泣く。
病院では泣く事はありませんでしたが、帰宅後に涙が止まらなかったです。
個人的には楽しみにしてくれていた母親に伝えた際に一番メンタルをえぐられました。感情がぐちゃぐちゃになってしまいました。とても外出できる状態では無かったです。その日の予定(上の子の予定)は全て夫に託し、ひたすら横になっていました。

・自然排出(自然に赤ちゃんが出てくること)に対して強い恐怖心。
手術ではなく、自然排出を望む方もいらっしゃることは知っています。しかし、当時の私は自然排出が恐怖でしかありませんでした。
赤ちゃんが出てきたときに上手に受け止められるのか、上手に産院まで運んであげられるのか、トイレやお風呂で出てきたら間違えて流されてしまわないだろうか…など。
この子を安全に取り上げられるか、という点が心配でたまらなかったです。
手術を無事に迎えるためにも、いっそ今すぐ入院させて欲しいと思っていました。

診察後~入院前日

・つわりに対抗していた気持ちが途切れる。
ここまで「赤ちゃんのために何か口にしなくちゃ」「少しでも食べよう!」と頑張ってきたのですが、その気持ちが完全に途切れてしまいました。
「私は何のために頑張っているのか」「もう手遅れなんだから今更がんばる必要なんてない」と虚しく感じていました。
それでも一応飲めるものを飲んだり、少量の食事をとったりしていましたが、「頑張ろう!」という前向きさは完全に無くなりました。

・自然排出に対しての恐怖心が日に日に増す。
出血があったことから、このままでは自然排出されるのでは?と毎日怯えるように暮らしていました。吐くと腹圧がかかってしまい出血することがあったので、とにかく吐かない様に気をつけました。
怖くて怖くて仕方ない状態で、ひたすら横になって過ごしていました。少しでも安静に過ごすことが今の自分ができる最善だと信じていました。
とにかく無事に手術の日を迎えることだけを目標に、ただただ時間が過ぎるのを待っていました。

・極端に涙もろくなる。
TVから流れてくる普通の音楽でも泣けるほど涙もろくなっていました。

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入院当日・流産後

入院した後、病院で自然排出がはじまり不全流産。その後、緊急手術を行った日です。

・感情がジェットコースター。
様々なことが起こり、感情が振り回されたような1日でした。
"産後"に近いような謎の興奮状態もあり、体は疲れているのに頭は冴えていて、夜はなかなか寝付けませんでした。

・喪失感。
もう全て終わったんだなという喪失感。
「心にぽっかり穴が開いたような」感覚でした。

ジェットコースターのような感覚も、喪失感も、どちらも過去に祖父母が亡くなった際に感じたものに似た感覚でした。

流産翌日・退院日

・空元気。
家族に心配かけまいという思いがあったのか、無意識で空元気になっていました。
前日に流産して手術した人間が元気なわけありません。ついでに前日までひどいつわりに苦しんでいたんだから、元気なわけないんです。

・やるべきことを坦々とこなす方が楽。
退院の手続きをするとか、薬を飲むためにご飯を食べるとか、洗濯物を片付けるとか…
「やるべきこと」を坦々とこなしている方が何も考えずに済むので楽でした。
でも体はつらいし、全く回復していないので、すぐに体力の限界がきます。本来であれば横になって休んでいたほうが良かったのだと思います。

・つわりが無くなったことは素直に嬉しい。
つわりが劇的に改善したことに対しては素直にありがたく、嬉しかったです。
「ご飯が美味しい!」「食べれる!」「飲める!」「歯みがきできる!」
いちいち感動しましたし、その瞬間だけ見るとすごく元気そうに見えたと思います。自分自身もつわりが無くなったことで「もう元気になった」と勘違いしていました。冷静に考えれば、元気になんて全くなっていません。

退院翌日~1週間ほど|メンタル崩壊期

・夜、ベッドで号泣。
なかなか寝付けない。眠っても短時間で起きてしまい、深夜にまた泣く。
「ちゃんと産んであげられなくてごめんね」
「私がちゃんとしていなかったから、こんなことになったのかもしれない」
「家族に申し訳ない」
とひたすら泣いてました。
昼間は他の事に意識が行くのでまだ平気でしたが、夜寝る直前はそのことしか考えられなくなりとにかく泣いて過ごしていました。泣いたところでどうしようも出来ないのは理解していましたが、それでも泣くことしかできない状態でした。
赤ちゃんや家族への"罪悪感"があったのだと思います。

・昼間は普通に見えるが、ふとした時に悲しくなる。
誰かと過ごしている時や、家事や仕事をしている間は比較的普通にすごせるようになっていました。しかし、ふとした時に「本当は産むはずだった」「本当は今も妊娠してるはずだったのに」と思い出し、悲しくなっていました。
何かをしていた方が気はまぎれますが、体も心もまだボロボロでした。

・基本 自分を責めている。
明確な理由はないのですが、「自分のせいでこうなった」と思っていました。
表面上の日常生活は送れていましたが、気持ちはボロボロで軽いうつのような状態だったのかもしれません。

2週間~4週間目|徐々に回復

・夜泣く頻度が減る。
まるで夜泣きのような書き方ですが、徐々に夜涙が出る頻度が減っていきました。
数日泣かず、また泣いて、その後数日泣かない。
そんな繰り返しで徐々に減っていきましたが、時々急につらくなり涙が出ることがありました。

・外では空元気をふりまく。
空元気をふりまいていました。他の方が言うときも思うのですが、本人が言う「もう大丈夫」「元気になった」は全く信頼できないです。
確かに食事をとれるようになり、徐々に体力も回復してきていましたが、まだ"大丈夫"と言えるほど体も心も元気ではなかったです。

・自分でメンタルケア①自分のために家事をする
せめて少しでも自分自身が心地よく過ごせるようにしました。
体力も少し回復してきていた(※全快ではない)ので、掃除や洗濯を思いきりやって、お家の中で心地よく過ごせるように整えたりしてみました。つわり中にサボった分が凄まじかったので、1週目は原状回復にも至らず、それが余計に自分の気持ちを悪化させていた気がします。家の中が少しでも整うと、自分の気持ちも前向きになっていきました。
体力もギリギリだったので、できればこれを家族におねがいしたいところです。

・自分でメンタルケア②好きなものを食べる
やっと食べれるようになったので、積極的に自分の好きなものを食べて癒しを得ることにしました。特に大好きなスイーツは、お手軽なものからちょっとお高いものまで色々食べました。
つわり中に「つわりが終わったら食べたいもの」をSNSで眺めていたので、そのときに食べたかったものも。牛丼、トンカツ、唐揚げ、おすし、お刺身、チョコ、パフェ、ケーキなどをお値段をできるだけ気にせずに食べたいものを食べに行きました。

1ヶ月~しばらくの間

・自分でメンタルケア③お出かけする。
近所のスーパーや、ひと駅隣などではなく「おでかけ」を増やしました。
久々に友人と会ったり、イベント会場に出かけたり、博物館に行ったり。
すごく良い気分転換になりました。

・時々急に落ち込むこと、泣くことがある。
時々急に落ち込んでしまうことがありました。泣くこともあります。メンタル的にまだ不安定で、ほとんどは泣く・落ち込むきっかけはありませんでした。ふとしたときに急に、です。
毎日泣いていたときに比べれば落ち着いていましたが、完全復帰ではなかったのだと思います。
実際に、普通に元気に生活しているように見えていたと思います。自分でも「だいぶ元気になった」と思っていましたが、フラッシュバックする時もあり、元の状態に戻ったわけではありませんでした。

・義実家への帰省でメンタルを抉られる。
夫の両親は本当に良い人で、大好きなんです。関係も良好!(あくまで嫁目線ですが)
…が、それでもなんてこと無い些細な一言にメンタル抉られてしまいました。
普段であれば気にしない言葉に傷ついてしまう時期です。できることなら帰省は先延ばしにするのがおすすめです。もし旦那さん側の方がこの文章を読んでくださっているなら、旦那さんだけでの帰省を提案してください。その際は「まだ体力的にも厳しいから」などの理由をつけてください。

まとめ

7回にわたって、少し前に体験した"流産"についてお話させていただきました。
一旦流産のお話はこれでおしまいとさせていただきます。
(つわりについては別記事でお話させていただきたいと思っています!)

ご覧頂きありがとうございました。

 

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