稽留流産(けいりゅう流産)の記録① 12週心拍停止~手術予約【体験談】

ご覧頂きありがとうございます。

今回は少し前に体験した"流産"についてのお話になります。

デリケートな話になりますので、不安を感じる方や苦手な方は迷わず
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などの対応をしていただければと思います。

同じ境遇の方やそのパートナーの方など、このお話を必要とされている方に少しでもこの経験がお役に立てればと思っております。

それでは、私の流産に関する記録①です。

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流産記録①妊婦検診で「心拍停止」確認

少量の出血

この時の妊娠は子宮の入口にポリープがあったため、ちょっとしたことですぐ茶オリや出血(鮮血)がある妊娠でした。

量が多い出血があるたびに受診しては
「赤ちゃんとっても元気ですよ」
と言われて安心していました。

ポリープがあるから出血しやすいとのお話で、
「出血の量が多い時や、腹痛があるときは連絡してください」
と言われていました。

だから、この日の少量の出血もいつものポリープからの出血だと思っていました。

12週の妊婦健診|心拍停止

この日は12週の妊婦検診。
お腹からのエコーになって初めての検診。

いつも通り血圧や体重を測定し、何も疑わずに診察室に入った。

つわりのことや貧血のことを相談しながら診察台に寝転ぶ。
お腹にエコーをあてた瞬間、先生の雰囲気が変わったことに気付いた。

思わず
「え?」
と声を出した私に先生はエコーの手を止めずに
「…ちょっと、待ってね。ここに赤ちゃんがいるんだけど…」
言葉を少し濁して応えた。

「心拍が…ここが赤ちゃんの体なんだけど、心拍が見えないから…。ちょっと下からエコーしてみようか、そっちのほうが見えるから」

そう言われ、経膣エコーのために隣の部屋に移動した。不安と恐怖が襲い掛かる中、祈るように内診台に座る。エコーをする間、先生が声をかけてくれていたが、もう何を言っていたかも覚えていない。

経膣エコーの結果、赤ちゃんの心拍停止が確認された。

長い長いエコーだった。決して間違いがないようにと、丁寧に確認してくださっているのが伝わってくる。
助産師さんがもう一人先生を呼んで確認してもらったが、やはり心拍は停止していた。先生2人での確認はダブルチェックの意味があるとのことだった。

丁寧なエコーと、ダブルチェック。
もうその事実を否定する要素なんて無いように感じた。

赤ちゃんはお腹の中で心臓を止めてしまっていた。
帰宅後に調べてみたら「稽留流産」と言うそうだ。

稽留流産
お腹の中で赤ちゃんの発育が停止(心拍停止)している状態

この時妊娠12週だったが、赤ちゃんの大きさは11週だった。
10週の検診の時は元気だったのに…その次の1週間のどこかで心臓を止めてしまっていた。
その間もずっとつわりがあったし、今もつわりの症状はある。つわりは赤ちゃんが元気な証拠なんてことは無かったんだ。

正直、何を言われてもまだ受け止めきれないのが現状。
ぼんやりと夢の中のような感覚だった。ただ「もうダメなんだ」という事しか分からない。
先生や助産師さんに声をかけられたが
「まだ気持ちが追いつきません」
と答えるのが精一杯だった。泣き崩れることはなかったが、事務的な事以外の何かを話せば崩れそうな気がした。

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手術の予約

その場で手術を予約することになった。
様々な事情があり、最速で1週間後の予約になった。

11週という赤ちゃんの大きさから、手術前日に入院し準備をするとのことだった。一泊二日の入院・手術となる。手術前日の午後に入院し、子宮口を広げる処置をする。翌日、全身麻酔で手術。問題なければ手術当日に帰宅できる。

上の子がいるため、夫にも入院について連絡し仕事の都合をつけてもらえるようにお願いしてから予約した。

その日は手術のための事前検査(血液検査、X線検査)や、手術の説明をうけてから帰宅した。
検査も説明も事務的に淡々と受け、実感がわかないまま病院を後にする。

ちゃんと産みたかった。

つわりと貧血でふらふらな体。
さらにメンタルも大きく抉られた。

帰宅

帰宅し、まずは夫に心拍停止を伝えた。
言葉にすることで自分でやっと事実だと認めたのか、涙があふれた。

妊娠してからたくさんサポートしてもらった夫に対して申し訳ない気持ちになる。
楽しみにしてくれていた上の子や実家の家族にも申し訳なかった。

初期の流産は赤ちゃん側に原因があると先生が話していた。
分かってはいるが、自分に何かできることがあったのではないかとあれこれ考えることが止められない。

もっと栄養をとっていれば…
そもそも妊娠前から健康的な食生活をおくっていれば…
もっと安静にしていれば…
もっと若いうちに妊娠していれば…

そんなことをぐるぐる考えてしまう。

入院までは1週間。
自然に出てくる可能性もあると先生から伝えられている。
とにかく無事に手術の日を迎えられるように横になった。

つづきます

今回は心拍停止を確認した日の体験を綴りました。
続きます。

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