稽留流産(けいりゅう流産)の記録②入院までの1週間【体験談】

ご覧頂きありがとうございます。

今回は少し前に体験した"流産"についてのお話になります。

デリケートな話になりますので、不安を感じる方や苦手な方は迷わず
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などの対応をしていただければと思います。

同じ境遇の方やそのパートナーの方など、このお話を必要とされている方に少しでもこの経験がお役に立てればと思っております。

それでは、私の流産に関する記録②です。

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流産記録①入院までの1週間の体調と過ごし方

「自然排出」という可能性

先生からは、赤ちゃんが自然に出てくる可能性についても聞いていた。

もし大きなかたまりが出てきたら

・必ず病院に持ってくること
・夜間休日問わず連絡すること
・出血が多い場合も連絡すること

と言われている。

正直、自分が冷静に対応できるのか…自信が全く無い。

赤ちゃんを落としてしまったらどうしよう
取りこぼしてトイレに落ちてしまったらどうしよう

私の場合、自宅で自然に出てきてしまう可能性に対して不安しかなかった。

絶対に病院で出てきてほしい。
手術のときに先生にちゃんと取り上げてもらいたい。

もう神頼みしかできないが、とにかく祈るばかりだった。

以前、流産も「小さなお産」という考え方があると聞いたことがあるのを思い出した。
それならば、お産が進むようなことはしない方が良いと考えた。
できるだけ安静に過ごし、お風呂もシャワーだけで短時間で済ませていた。

心拍停止確認から3日間

最初の3日間は、リビングでひたすら横になって過ごしていた。
朝になれば一応着替えてリビングに顔を出す。
気持ちが落ち込み、化粧をする気にはなれず すっぴんだ。外に出ることもないし、来客も無いから問題ない。

クッションの山に横になり、ブランケットをかけて丸まった。
上の子の元気な声を聞きながら目を閉じる。眠れるときもあれば、眠れないときもある。ただ時間が過ぎるのを待っていた。
時折スマホを手にしては、おすすめに流れてくる動画を流し見る。頭には何も入ってこない。

1日1日がすごく長く感じた。

つわりはまだ残っており、吐くこともある。
もう12週なのに、全くつわりが改善しない。

2日目までは特定の炭酸系ジュースだけは飲めた。
3日目からはそれが飲めなくなり、炭酸水に切り替えた。
チョコや抹茶のアイスも少しなら食べれる。
吐き気で食事はほとんど取れないが、調子がよければパスタを少量口にした。

動けない私に代わり、上の子のお世話と家の事はほぼ夫が対応してくれていた。ありがたい。

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4日目|出血

心拍停止確認から4日目。
朝起きると、出血があった。
僅かに腹痛もある。

出血の中に小さなかたまりがあり、急に不安におそわれる。
サイズから赤ちゃんでない事は確かだったが、それでも「始まったのか」と不安になった。

出血があること、小さいがかたまりが出たことを病院に連絡すると受診するようにと言われた。
念のため入院準備をして向かった。

診察は今までで一番静かなエコーだった。
診察の結果、まだ赤ちゃんはお腹の中にいた。しかし、先生から告げられた現状は私が望まぬ方向のものだった。

・今病院でできることは無い。2~3日安静に過ごすこと。
・予定している手術の日程を前倒しにすることはできない。
・赤ちゃんはお腹の中にいるが、自然に出てきてしまう可能性が高い。
・自然に出てくる場合、強い腹痛を伴うことがあるので、その際は受診すること。
・自然に出てこなかった場合は、予定通り手術を行う。

赤ちゃんはこの2~3日の間に出てくる可能性が高いとの事だった。
この期間は手術の入院日までの期間と同じ。

無事に手術の日を迎えたいと思い、この日から1日中ベッドで横になって過ごすことにした。

つわりは改善するどころかむしろ悪化し、昨日まで飲めていた炭酸水も徐々に受け付けなくなっていった。ほとんど食べれないし、飲めない。

仰向けになって寝るとお腹が張ってしまうため、ひたすら横向きで寝ていた。

5日目|つわり悪化

ありがたいことに出血はおちついたが、つわりが悪化した。

炭酸水もジュースも何も飲めなくなり、飲むと吐いてしまう。
唯一とれた水分がアイスだったが、これも昼食代わりにピノ1粒食べたのが限界でそれ以上の量は取れなかった。

夜、ほんの少しだけ冷めたご飯を食べたのが手術前最後の食事になった。

6日目|入院予定日前日の腹痛と出血

深夜2時、腹痛で目が覚めた。
生理痛のような下腹部痛は、不安になるには十分な痛みだった。

痛みには不規則な波があり、まるで軽い前駆陣痛のように思えた。
痛みと不安で2時間ほど寝付けなかった。

少し眠って、いつの間にか朝になっていた。
嫌な感覚があると思ったら、やっぱり出血していた。
しかも先日より大きなかたまりが出ている。

食事も水分もとれずふらふらの状態。
この日は朝ごはんを何も口にできなかった。口にすれば吐きそうになるため、水も飲めない。

電話で出血や腹痛の状況、更に昨日から水分をほとんど取れていないことを伝えると、1日前倒しで入院する方向で話が進んだ。

入院の荷物をもって、病院へ向かう。
コロナ禍だったため夫の付き添いは病院の前までだった。

受付を済ませ、ふらふらの体でいつも通り血圧と体重を測る。体重は成人してから見たこと無いほど軽くなっていた。これがもし健康的なダイエットの成果なら飛び上がって喜びたいところだ。

待合のソファに沈むように座っていると、助産師さんが体調を気遣って声をかけてくれる。
周りには大きなお腹の妊婦さんたち。
2週間検診なのか、小さな赤ちゃんの声も聞こえる。
少し前までは自分もこうなると普通に思っていたのに、現実は違う。

少し待って診察してもらうと、まだ赤ちゃんはお腹の中にいた。
前日昼のアイスを最後に水分を取れていないこと、腹痛と出血があることを伝えると、1日前倒しでの入院が正式に決定した。

今から入院できることにすごく安心した。
何かあっても対応できるし、点滴で水分も取れる。
これできっと、お腹の赤ちゃんを無事に取り上げてもらえる。

事務の方に案内されて、入院する病室があるフロアに向かった。
6ヶ月後に来るはずだった病室やLDRがあるそのフロアは、明るくきれいで、新生児のかわいい泣き声が聞こえてくる平和な場所だった。

つづきます

今回は入院までの1週間について綴りました。
続きます。

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