熱性痙攣は震えない事も|アレルギー系のお薬の服用に注意

小さな赤ちゃんや子供が発熱すると心配になるものの1つが「熱性けいれん」。
痙攣というと”ガタガタ小刻みに震える・体を震わせる”ようなイメージがありましたが、実は”体が震えない・体を震わせていない”状態でも熱性痙攣を発症している場合があります。

今回は実際に息子が熱性痙攣を発症したときの様子と保育園への報告&対応、救急車を呼ぶ判断基準、熱性痙攣を発症したら注意すべきアレルギー系のお薬(内服薬)についてご紹介します。

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子供の熱性痙攣とお薬

熱性痙攣を発症!震えないのも”痙攣”

熱性痙攣とは?と調べると「発熱のときにおこるけいれん」とされています。

発熱したときに限って起こるけいれんで、多くは熱の上がり際に起こります。赤ちゃんのけいれんのほとんどは、この熱性けいれんです。急に目をつり上げ、白目をむき、唇が紫色になります。また、手足を突っ張り、全身を反り返らせてがくがくと体を震わせます。名前を呼んでも反応がなく、意識を失います。発作の時間は1~3分で、長くても15分以内。

引用元:たまひよ新基本シリーズ初めての育児、231ページ

本を読んで、知識としてはあったつもりでした。しかし、実際にわが子が痙攣する様を見ると、慌ててしまって正しく対処できなかったというのが私の現実です。

そもそも、それが「熱性けいれん」だとは思わなかったというのが正直なところです。
“けいれん=ガタガタ震える”というイメージだったのですが、わが家の息子が発症したときの様子はそのイメージとは違いました。

当時11ヶ月の息子の場合

保育園にも通っておらず、できるだけ人ごみも避けていた0歳台。
風邪もほとんどひかずにいた息子が初めて高熱を出したのが赤ちゃんの高熱の定番!?”突発性発疹”によるものでした。1歳の誕生日の数日前に39.5度越えの発熱。はじめての発熱、しかも夜中・高熱・3連休ということで、大慌てでした。

高熱を出した2日目の夜のこと。
昼間はぐっと下がっていたはずの熱が、再び急上昇して39.6℃に(夜は熱が上がりやすくなるというのは子供のあるあるらしいです・・・)。

その時に熱性けいれんが発症しました。
熱性けいれんのときの様子を箇条書きにまとめると・・・

・発熱は39.6℃

・目線が合わない。あらぬ方向を見るような、遠くを見るような目。

・体をこわばらせる。(これが熱性けいれんの説明にある”手足を突っ張らせる”だったのかもしれません)

・震えてはいない(どちらかといえば全く動きが無く”固まっている”状態)

・何度声をかけても、体をさすっても、抱きしめても、応答がない。
(※↑これはNG行動です。体をさすったりするのは良くないそうで、痙攣を悪化させるとも言われています。声かけも意識確認程度の話しかけに留めるのが望ましいそう。)

“痙攣=ガタガタ震える”というイメージだったので、震えていないという事からその時は「熱性けいれん」だとは思いもしませんでした。

そもそも、その瞬間は
「どうしちゃったの??どうしよう??」
と不安になるばかりで。数時間後、落ち着いて思い出してから「もしかして・・・」と考えたのが『熱性けいれん』だったかもしれないと思ったきっかけです。

翌日、休日診療でかかりつけ医に診てもらった際に相談し
「熱性けいれんの可能性が高い」
と言われ、あれが熱性けいれんだったのか・・・と思いました。

1才6ヶ月 繰り返す「熱性けいれん」

約半年ほど熱性けいれんとは縁が無かったのですが、1歳半のときに再び熱性けいれんを発症しました。

そのときの様子は・・・

・発熱は39℃前後
・体をこわばらせる。
・カタカタとは震えていない。固まっている。
・息が上手くできていない様子

痙攣の時間は3分以内だったと思います。
この時の様子を小児科のお医者さんに相談したところ、やはり「熱性けいれん」と言われました。

保育園への報告&保育園での対応

保育園では入園時・進級時の書類の中で
「熱性けいれんになったことがあるか」
を確認する項目がありました。

入園前の11ヶ月の頃に発症しているため、入園前の書類にも「あり」と記載して提出していました。2回目の熱性けいれんは保育園入園後だったので、こちらはタイムリーに報告することに。回復後最初の登園時に簡単にお話&毎日の様子を記載している連絡ノートに記載という形で報告しました。

保育園に報告した2日後には急遽先生から声をかけていただき、担任の先生+園長先生とのプチ個人面談が開かれました。(夕方のお迎えの時間に合わせて10分ほどお話するというスタイルでした。早番の先生達があがる時間だったのに・・・時間を設けてくれた先生方には感謝です)

プチ個人面談では、熱性けいれんを発症したときの様子を詳しく聞かれました。
そして、保育園側の今後の対応として「熱性けいれんを発症した場合は、お母さんのお迎え・連絡を待たずにすぐに救急車を呼ぶなどの対応をします」とはっきりと言っていただけました。
また、発熱のときは早めにお迎えの電話をしていただけるとのお話もしていただけました。(通常は37.5℃越えがお迎え要請ライン。でも本人の様子も考慮して37.5℃以下でも熱が上がりそうな雰囲気があれば早めにお迎えの電話をしていただけるとのお話でした。)
まだ1歳児で自分の体調を言葉に表すのが難しい時期だったので、そういった先生達の対応や心配りが本当に嬉しかったのを覚えています。

救急車を呼ぶ判断基準|5分以上は即電話!

熱性けいれんは1~3分以内におさまることが多いそうです。そういった場合は、落ち着いてから受診でOKです。

救急車を呼ぶ判断基準はこちら

・けいれんが5分以上続いている
・1歳以下の赤ちゃんが初めて痙攣した
・痙攣がおさまっても意識が戻らない
・手足の痙攣が片方だけ
・体の一部分だけが痙攣している
・24時間以内に痙攣を繰り返している
・発熱がないのに痙攣している(大至急!)

参考図書:たまひよ新基本シリーズ初めての育児、230ページ

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熱性けいれんで注意したいアレルギー系お薬

熱性けいれんを発症してから、いろいろと調べるうちにかゆみ止めや鼻水止めなどに使われるアレルギー系のお薬に注意が必要であることを知りました。

それは、”抗ヒスタミン薬“とよばれる種類のお薬です。抗ヒスタミン薬は熱性けいれんの時間を長くする可能性があるそうです。
また、熱性けいれんを発症した子供と、熱性けいれんを発症しなかった子供の抗ヒスタミン薬の内服について比較した調査結果では、熱性けいれんを発症した子供のほうが抗ヒスタミン薬の内服率が高かったという結果もあります(痙攣を発症しなかった子供の内服率と比べて約2倍)。

この調査では、抗ヒスタミン薬を内服していた子供が全て熱性けいれんを発症しているわけではありません。内服していても熱性けいれんを発症していないお子さんもいます。様々な要素があるとは思われますが、その1つに抗ヒスタミン薬があるのかもしれません。

熱性けいれんの既往のある小児に対しては発熱性疾患罹患中における鎮静性抗ヒスタミン薬使用は熱性けいれんの持続時間を長くする可能性があり推奨されない

引用元:日本小児神経学会 “7. 注意すべき薬剤”

抗ヒスタミン薬は,局所のH1受容体と結合する作用により鼻汁や痒を抑制させる目的で小児アレルギー疾患において汎用されるが,気管支喘息治療薬のテオフィリンと同様に,熱性痙攣誘発の可能性が高い。発熱で救急外来を受診した小児(平均年齢1.7~1.8歳)では,熱性痙攣が認められた群では抗ヒスタミン薬を45.5%が内服しており,熱性痙攣を認めなかった群の抗ヒスタミン薬の内服率22.7%の約2倍であった(文献1)。そのため,幼少児(特に2歳未満)の患児への投与には十分な注意が必要である。

引用元:乳幼児への抗ヒスタミン薬使用と熱性痙攣|Web医療新報|日本医事新報社

別の研究結果によると、抗ヒスタミン薬の影響は大人のマウスでは見られないという結果が確認されています。これより、小さな子供・乳児のほうが影響を受けやすい可能性があると指摘されています。

Yokoyamaら(2)も幼若マウスの電撃誘発けいれんは成熟マウスのそれよりも持続が長いことを報告し、抗ヒスタミン薬(ケトチフェンフマル酸塩製剤(ザジデン)やマレイン酸クロルフェニラミン(ポララミン)投与によりそれは更に持続が長くなるが成熟マウスでは影響を受けないと報告した。乳児のけいれんのほうが抗ヒスタミン薬の影響で悪化する可能性があるとしている。

引用元:日本小児神経学会 “7. 注意すべき薬剤”

参考文献:2) Yokoyama H, Onodera K, Iinuma K, Watanabe T. Proconvulsive effects ofhistamine H1-antagonists on electrically-induced seizure in developing mice. Psychopharmacology(Berl) 1993;112:199-203.

熱性けいれん発症後は要相談

“抗ヒスタミン薬”には様々な種類があり、熱性けいれんへの影響の度合いもそれぞれ異なるようです。

皮膚科や耳鼻科など「熱性けいれん」と一見関わりがなさそうなお医者さんでも、鼻水止めやかゆみ止めとして”抗ヒスタミン薬”を処方されることがあります。

熱性けいれんを発症した場合は、かかりつけの皮膚科さん・耳鼻科さんなどにも『熱性けいれんを発症した』ことを伝えて

・薬は今までどおり飲んで大丈夫なのかどうか
・熱出たときに控えたほうが良い薬はあるかどうか

を確認しておきましょう。

かゆみ止めのお薬が変更~わが家の場合

息子は、かかりつけの皮膚科で乳児湿疹のかゆみ止めとして”抗ヒスタミン薬”を処方していただいてました。

熱性けいれんになったことを相談した結果、
お薬の1つを止めて、別のお薬に変更することになりました。
変更後のお薬も”抗ヒスタミン薬”ですが、熱性けいれんへの影響の度合いが低いものに変更となりました。

お薬を変更した後、何度か高熱を出していますが・・・熱性けいれんは発症していません。月齢が上がったことも影響しているかと思いますので、単にお薬の変更のおかげとは言い切れませんが、それも1つの要素だったのかなと個人的には思います。

まとめ|熱性けいれんはアレルギー系のお薬に注意

今回は実際に息子が熱性痙攣を発症したときの様子と保育園への報告&対応、熱性痙攣を発症したら注意すべきアレルギー系のお薬(内服薬)についてご紹介しました。
正直、7ヶ月ごろから毎日お世話になっていた皮膚科のかゆみ止めのお薬が熱性けいれんに関わっているとは全く思っていなかったです。処方されるお薬については「発熱時に飲んでも良いのか」を薬剤師さんに確認しておくこともお勧めです。

熱性けいれんが発症したときは、なんと言っても慌てないことが大切と育児本にも記載されていますが・・・本当に冷静さが大切です。
痙攣の様子(体や目・呼吸の状態、左右差など)や痙攣していた時間を冷静に観察して覚えておき、その後病院でしっかり説明できるようにしておけると良いと思います。

初めて痙攣を見ると慌ててしまいますが・・・できる限り冷静に落ちついて対応できるといいと思います。

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